無茶振り
【読み方:むちゃぶり、分類:俗語】
無茶振りは、「むちゃぶり(ムチャブリ)」とも記載され、会話やネタを相手(他人)任せにし、強引に振ることをいいます。元々は、お笑いで用いられる「フリ」の一つで、話を勝手に展開させた後にオチを振ったり、突然モノマネや一発芸を振ったりする笑いのテクニックで、それがテレビなどを通じて世間(若者等)にも普及しました。
一般に無茶振りは、振られた相手の反応(力量)次第で、笑いが生まれる場合もあれば、すべって凍りつく場合もあり、使い方には十分な注意が必要です(単なるノリだけではうまくいかない)。通常、お笑い芸人が漫才やトーク番組などにおいて行うパターンとしては、話を勝手に展開させてオチを他人に任せるパターン、モノマネや一発芸が苦手そうな人に無理やり振るパターン、これからものすごい笑いが起きるよとプレッシャーをかけるパターンなどがあり、うまくいった場合は連鎖的な笑いを取ることができます(失敗した場合は、素早いフォローがポイント)。
ちなみに、この"無茶振り"に注目して、2007年にくりぃむしちゅーの有田哲平さんがレギュラー出演したバラエティ番組「むちゃぶり!」や、関ジャニがレギュラー出演した音楽番組「おもてなし音楽バラエティむちゃブリ」がテレビ放送されました。
<本用語の使用例>
・上司からの無茶ぶりの中には正直笑えないものもある
・MCの無茶振りに、スタッフが呆れ果ててぼやく場面があった
・出演者が番組宣伝のための無茶ぶりを指示されるという一幕もあった