一入(ひとしお)
【読み方:ひとしお、分類:概念】
一入(ひとしお)は、他の場合より程度が一段と増すこと、いっそう、ひと際のことをいいます。これは、元々の意味は、染め物を染め汁の中に一回つけることに由来し、一回つける毎に色が濃くなり鮮やかさが増すことから、「一際(ひときわ)」などを意味する副詞として、平安時代頃から用いられるようになったそうです。また、漢字で「一入」と書くのは、染め物を入れる意味からの当て字だそうです。
一般に本用語は、日常的には、「苦戦の末の勝利だけに喜びもひとしおだ」や「この写真を見ると懐しさがひとしおつのる」というように使います。