玉の輿
【読み方:たまのこし、分類:結婚】
玉の輿は、女性が婚姻(結婚)によって手にする、裕福な身分や生活のことをいいます。これは、「玉」が美しいものの総称で古くは宝石を意味し、一方で「輿」が貴人を乗せて人を運ぶ乗り物を意味することから、元々は、貴人の乗る立派な輿のことを指していました。
また、よく使われる言い回しの「玉の輿に乗る」とは、女性が結婚などによって、高い身分の人や多くの財産を所有する人の妻になることをいい、今日では、資産家や名家(町の有力者)、会社経営者、医者、弁護士、エリート会社員など、お金持ち(高収入者)との結婚が該当します。
なお、世間一般の「玉の輿」の語源は、江戸時代とされ、以下の二つの説が有名です。
●三代将軍・徳川家光の側室となり、後の五代将軍となる綱吉を産んだ、八百屋の娘として産まれ育った「お玉」の名前に由来するという説。
●五代将軍・徳川綱吉に見初められた、京都西陣の八百屋に生まれた「お玉」が、当時、格も高く由緒もあった西陣の大棚である本庄家に養女へ出された後、江戸(大奥)まで輿に乗って嫁いだという説。
<本用語の使用例>
・いつの時代も、玉の輿にのりたいと夢見る女性は多い
・合コン好きの友人は、急に金持ちの男を捕まえて結婚し、軽く玉の輿に乗った
・ルックスにはこだわらず、真面目で純朴なエリート男性を選ぶのが玉の輿に乗る近道かもしれない