設計図書
【読み方:せっけいとしょ、分類:図面】
設計図書は、建物を建築する上で、契約や法律的な出願、工事施工などに必要な図面や仕様書の総称をいいます。これは、戸建てにおいては、建設する際に必要な図面や仕様書のことをいい、工事請負契約や建築確認申請の際に必要な書類の全てのことを指します。
一般に戸建ての設計図書の内容(種類)は、建物の構造や規模によって異なりますが、主なものには、付近見取図や配置図、平面図、立面図、断面図、矩計図、仕上げ表、仕様書などがあります(在来工法の住宅の場合は20~30種類)。また、マンションの場合は、「マンションの管理の適正化に関する法律」によって、事業主はマンション管理組合に設計図書を交付することが義務付けられています。
なお、建物の施工段階において、設計変更や仕様変更、追加工事などが生じることが多いため、「竣工図」という最新の設計内容を記録したものもあります。これは、経年に伴う改修や改築などの際に必要となるため、建築主は必ず保管しておくことが必要です。
<建築基準法(第二条)の設計図書の定義>
建築物、その敷地又は第八十八条第一項から第三項までに規定する工作物に関する工事用の図面(現寸図その他これに類するものを除く)及び仕様書をいう。