芋羊羹(芋ようかん)
【読み方:いもようかん、分類:和菓子】
芋羊羹は、「芋ようかん」とも表記され、サツマイモを主原料として作られる和菓子(羊羹)をいいます。
本来の羊羹は、小豆を主体とした餡(あん)などを寒天で固めた和菓子で、通常、寒天に水や砂糖を加えて煮立て、餡を練りまぜながら煮詰めて型に流し込んで作られるのに対し、芋羊羹は、さつまいもを蒸して裏ごしし、砂糖を加えて弱火にかけ練り混ぜ、型に入れて固めて作られます(その他に、寒天を用いて固める製法もあり)。
一般にお土産で「芋羊羹」と言った場合、東京・浅草に本店がある舟和(明治35年創業の和菓子店)の「芋ようかん」が全国的に有名です。
舟和の芋ようかんは、原材料の甘藷(さつまいも)を一本一本手で皮をむき、着色料や保存料、香料は一切使わず、甘藷と砂糖と少量の食塩で造りあげており、甘さをおさえ、素材が持つ素朴で自然な風味をそのまま生かしたのが特徴となっています。