水羊羹
【読み方:みずようかん、分類:和菓子】
水羊羹は、羊羹の一種で、寒天を煮て溶かし、餡(あん)や砂糖を加えて混ぜ、容器に流し込んで冷やし固めた和菓子をいいます。これは、寒天の添加量が多く、しっかりとした固さの煉羊羹とは異なり、寒天の添加量が少なく、柔らかいという特徴があります。また、身近な製品については、アルミ缶やプラスチックカップに入れられたものが一般的ですが、高級菓子店では、竹筒に入った製品も販売されています。
ちなみに、水羊羹は、16世紀~17世紀頃(安土桃山時代~江戸時代)に寒天が発明されてから作られ、当初は、正月のお節料理のデザートとして考案されたそうです。そのため、昔は全国的に正月時分の冬に食べる風習がありましたが、今日では、冷蔵技術の進歩や嗜好の変化から通年で食べられるようになり、特に暑い夏に冷やして食べることが多いです。