臥薪嘗胆
【読み方:がしんしょうたん、分類:四字熟語】
臥薪嘗胆は、復讐を心に誓って辛苦することや、目的を遂げるために苦心し努力を重ねることをいいます。これは、中国の「史記(越王勾践世家)」や「呉越春秋」などの故事が出典で、「臥薪(がしん)」は薪(たきぎ)の上に寝ること、「嘗胆(しょうたん)」は苦い胆(きも)を嘗(な)めて自身を苦しめることで復讐の志を奮い立たせることを表すそうです。そして、それが転じて、敵を討とうと苦労・努力することや、目的を達するために苦労・努力を重ねることを意味するようになったそうです。
その昔、中国の春秋時代、越王の勾践に父を討たれた呉王の夫差は、常に薪の上に寝て復讐の志を奮い立たせ、ついに仇を報いましたが(臥薪)、一方で敗れた勾践は、室内に胆を掛けて、これを嘗め、その苦さで敗戦の恥辱を思い出し、ついに夫差を滅ぼしたと言われ(嘗胆)、そこから「臥薪嘗胆」という言葉が生まれたそうです。ちなみに、本用語は、今日において、座右の銘として使っている人もいます。
<本用語の使用例>
・改革派候補の勝利に向けて、臥薪嘗胆の断酒をする
・悔しさは心の内に留め、来季への臥薪嘗胆を期しているのかもしれない
・彼らは同じ境遇の下で臥薪嘗胆し、ビジネス界で財を成して有力者にのし上がっていった