にやける
【読み方:にやける、分類:俗語】
にやけるは、「若気る」とも表記され、なよなよとしていることをいいます。これは、鎌倉時代や室町時代に男色を売る若衆を呼んだ「若気(にやけ)」を動詞化した言葉で、古くは「にゃけ」と発音し、それが「にゃける」となり、明治時代以降に「にやける」となったそうです。
本来(元々)は、男色を売る若衆が語源のため、男が変にめかしこんだり、色っぽい様子をしたりするという意味でしたが、そこから「なよなよとしている」という意味になりました。また、現在の若者言葉においては、さらに変化し、「にやにやする」や「口許がゆるんで笑顔になる」といった意味でも使われています。
ちなみに、2012年の「国語に関する世論調査(文化庁発表)」によると、「にやける」を本来の「なよなよとしている」という意味で使っている人が14.7%だったのに対し、「薄笑いを浮かべている」と答えた人は76.5%に達したとのことで、多くの人が意味を勘違いしているようです。
<本用語の使用例>
・毎日が幸せだと顔が自然とにやけることがある
・お仕事が増え、通帳を見てにやけることが増えました
・イケメンが呟くVR体験で思う存分にやけることができる