太陰太陽暦(陰陽暦)
【読み方:たいいんたいようれき、分類:暦法】
太陰太陽暦は、「陰陽暦」や「陰暦」とも呼ばれ、太陰暦に季節変化(太陽の動き)など太陽暦の要素を取り入れて作った暦をいいます。これは、太陰暦を基にしつつも、閏月を挿入して実際の季節とのズレを補正した暦であり、日本の旧暦、ギリシャ暦、ユダヤ暦、中国暦などで採用されていました。(太陰暦の12カ月は、1太陽年より約11日少ないため、19年に7回の閏月を置くなどして調節)
その昔、日本においては、江戸時代の1685年になって、ようやく独自の太陰太陽暦(ベースは中国の授時暦)である貞享暦への改暦が実現し、以後、日本独自の太陰太陽暦の使用が続けられ(最後は天保暦)、明治時代の1873年にグレゴリオ暦が導入されたことで、太陰太陽暦は幕を閉じました。