天干星
【読み方:てんかんせい、分類:四柱推命】
天干星は、「変通星(通変星)」とも呼ばれ、四柱推命において、日干から命式の他柱にある天干を見て、その相対関係(比和・尅気・洩気・扶気)から割り出される星をいいます。
これは、主に社会に対して活動する力やエネルギーの発現の仕方、性格や性情など外面的な働きを意味し、比肩(ひけん)、劫財(ごうざい)、食神(しょくじん)、傷官(しょうかん)、偏財(へんざい)、正財(せいざい)、偏官(へんかん)、正官(せいかん)、偏印(へんいん)、印綬(いんじゅ)の10種類があります(敗財を劫財に含めず、分ける場合には11種類となる)
一般に天干星は、その人の性格や能力、適性、運命などを判断する際に最も重要となるものです。なお、天干星のことを「運命星」や「宿命星」などの名称で、初心者向けに分かりやすく呼んでいる流派もあります。
<四柱推命とは>
中国由来の代表的な占術の一つで、生まれた年・月・日・時の四本の柱を基に、その人の運命を占うものをいう。その手法は、生年月日時を基に、十干十二支(干支)の八字を四柱の柱(年柱、月柱、日柱、時柱)に配して「命式」を作り、その命式から個人の人生の吉凶や禍福、成敗、貴賎、貧富などを推し量る。
<天干星の基本的象意>
●比肩(ひけん)
自分を表す日干と同一五行で、かつ陰陽を同じくするもので、自分・我、分離、個性などの意味がある。
●劫財(ごうざい)
自分を表す日干(比肩)と同一五行で、かつ陰陽が異なるもので、我、分離、失敗などの意味がある。
●食神(しょくじん)
日干(比肩)から生じられ、日干と陰陽を同じくするもので、衣食住、福禄の星、明朗、聡明、長寿、色情などの意味がある。
●傷官(しょうかん)
日干(比肩)から生じられ、日干とは陰陽を異にするもので、感受性、直観力、特殊能力、目上に反抗、刑傷などの意味がある。
●偏財(へんざい)
日干(比肩)から尅され、日干と陰陽を同じくするもので、流動の財、商才、色情、ロマンチックなどの意味がある。
●正財(せいざい)
日干(比肩)から尅され、日干とは引用を異にするもので、固定の財、生真面目、篤実、サラリー、家庭性などの意味がある。
●偏官(へんかん)
日干(比肩)を尅し、日干と陰陽を同じくするもので、プライド、行動力、義理人情、武官、ブルーカラーなどの意味がある。
●正官(せいかん)
日干(比肩)を尅し、日干とは陰陽を異にするもので、地位名誉、責任感とプライド、常識、気品、文官、貴公子などの意味がある。
●偏印(へんいん)
日干(比肩)を生じ、日干と陰陽を同じくするもので、学問・芸能・宗教、病気、偏業、孤独、数理、放浪、裏方などの意味がある。
●印綬(いんじゅ)
日干(比肩)を生じ、日干とは陰陽を異にするもので、学問・芸能、病気、援助引立、過去、徒弟、表彰評価などの意味がある