数秘術

【読み方:すうひじゅつ、分類:数秘術】

数秘術(数秘学)は、英語で「Numerology(ヌメロロジー)」と呼ばれ、数字を用いた占術(占い)の一つをいいます。これは、個人の姓名や生年月日などから、固有の計算式に基づいて算出した「ナンバー(数)」を使うのが特色で、先天的な個性や運勢傾向などを占うものです。また、その原理については、占星術やタロットカード、エニアグラムなどにも取り入れられ、応用されています。

歴史上において、数秘術は、古代バビロニアで占星術と共に発展した学問とも言われており、また古代ギリシャの数学者・哲学者のピタゴラスの「万物は数によって表される(万物の根源は数である)」という考え方が基になっていることから、ピタゴラスが創始者と言われることもあります。一方で、現在、主流となっている数秘術(Modern Numerology)の理論やテクニックについては、20世紀初頭の米国で活躍したミセス・L・ダウ・バリエッタ(Mrs. L Dow Balliett)という女性の一連の著作に端をなし、彼女とその協力者らが体系化したものだそうです。

一般に数秘術には、「一つ一つの数には特別な意味がある」と考える基本原理が根本にあり、また人間を含む宇宙の全ては「数の法則」によって秩序づけられ、支配されていると考えられています。そして、この法則に基づくことで、人間の一人一人の運命・使命・個性・才能・カルマ・人生の意味など全てのことが明らかにできるとされています。