ウィンナー・コーヒー

【読み方:うぃんなーこーひー、分類:コーヒー

ウィンナー・コーヒー(Wiener Kaffee)は、日本独自の呼称で、濃く淹れたコーヒーにホイップクリームを浮かべたもの、またはカップに入れたホイップクリームに熱いコーヒーを注いだものをいいます。これは、オーストリアが発祥とされるコーヒーの飲み方で、「Wiener(ウィンナー)」とは「ウィーン風の」を意味しますが、本場のウィーンには本名称のコーヒーは存在しません。

ウィンナー・コーヒー

現在、ウィーンで多く飲まれているのは、エスプレッソと温かいミルクを加えた上にミルクの泡を載せた「メランジェ(Melange)」というもので、カプチーノとほぼ同じものです。また、メランジェのミルクの泡の代わりにホイップクリームを載せた「フランツィスカーナー(Franziskaner)」と呼ばれるものが日本のウィンナー・コーヒーに近いです。また、米国や英国などには、エスプレッソにホイップクリームを載せた「エスプレッソ・コン・パンナ(Espresso con panna)」というものがあります。

ちなみに、オーストリアには、この他にも、コーヒーにほぼ同量の生クリームが載っていて、カップではなくグラスに注がれている「アインシュペナー(Einspanner)」や、カップとは別の器に砂糖をかけたホイップクリーム(シュラークオーバース)が添えられている「カフェー・ミット・シュラークオーバース(Kaffee mit Schlagobers)」などもあります。