エスプレッソ
【読み方:えすぷれっそ、分類:コーヒー】
エスプレッソ(Espresso)は、蒸気圧によって、高圧・短時間でコーヒーを抽出する抽出方法の名称であり、またその方法で抽出したコーヒーをいいます。
イタリアが発祥の地であり、エスプレッソマシン(機械式、直火式)を用いて、深煎りの微細に挽いたコーヒー豆をカップ型の金属フィルターに詰めて、9気圧の圧力と約90度の湯温で20~25秒の抽出時間で、約1オンス(30ml)のコーヒーを抽出します。また、分量が少ないため、通常のコーヒーカップ(100~150cc)の半量(70~80cc)程のカップである「デミタス」が使われます。
ちなみに、コーヒー豆を7g使用したものを「エスプレッソ」と言い、14g使用したものを「ドッピオ(doppio:double espresso、ダブルの意味)と言います。
一般にエスプレッソは、深煎りの豆(フレンチ~イタリアンロースト)が適しているとされており、極細(パウダー状)の粉を使用します。
通常、美味しく入れるための所定の条件で抽出されたものは、苦味と酸味と甘味のバランスが取れていて、口の中にいつまでも旨みの余韻が残ります。また、豆の焙煎が強いのでカフェインは揮発し、さらに抽出時間も短いことから、カフェインの含有量はドリップコーヒーに比べて少ないのも特徴となっています。
<美味しいエスプレッソの所定条件>
・9気圧:エスプレッソの抽出時の気圧
・90度:エスプレッソの抽出時の湯温
・20秒:エスプレッソの抽出時間
・30cc:エスプレッソの抽出量(20ccをコルト、30ccをカフェ、40ccをルンゴという)
・67度:エスプレッソ抽出後の液温