粥(かゆ)
【読み方:かゆ、分類:日本料理/米飯】
粥(かゆ)は、「お粥(おかゆ)」とも呼ばれ、米などを多めの水で軟らかく炊いた(煮た)ものをいいます。これは、日本だけでなく、東アジアや東南アジアの国々でも、日常的に食されています。また、調理方法では、生米から炊いて作る「炊き粥」と、一度通常の水分量で炊いた御飯に、その倍程度の量の白湯を加えて炊き直して作る「入れ粥」があります。
古くは、米を蒸したものを「飯(いい)」、煮たものを「粥(かゆ)」と称しました。また、固さによって「固粥」と「汁粥」とに分け、現在の飯は「固粥」、粥は「汁粥」にあたります。ちなみに、日本で食糧事情の厳しかった時代(昔)は、白米を煮た「白粥」のほか、アワやヒエ、麦なども材料にされ、さらにサトイモやサツマイモ、ダイコンなどを増量材として加えたものも作られました。
一般に粥(かゆ)は、消化や吸収が良いため、朝食や病人食、離乳食などで食されているほか、古くは神供として各種の行事にも使われたり、その年の農作の出来具合を占う「粥占」にも使われていました。現在、日本の年中行事(慣習)として残っているものに、1月7日に食べる「七草粥」があります。