おじや
【読み方:おじや、分類:日本料理/米飯】
おじやは、「雑炊」とも呼ばれ、米飯に魚貝類や肉類、野菜、キノコ類などを加えて、醤油や味噌などで味をつけて煮た食べ物をいいます。これは、日本の米料理(家庭料理)の一つで、米飯の保温や再加熱が容易でなかった時代には、冷や飯の再利用法の一つとして頻繁に作られ、また今日では、主として鍋料理の締めや、体調不良時の栄養補給として粥と同じように用いられることが多いです。
一般に「おじや」の語源については、「雑炊」を意味する女房言葉に由来する説が有力なようですが、それ以外にも、鍋が煮える音の擬音(じやじや)に由来する説や、スペイン語で「深鍋」や「煮込み料理」を意味する「olla(オジャ)」に由来する説などもあります。
ちなみに、「おじや」と「雑炊(ぞうすい)」は、人によっては、似ているけれど別種なものとして認識されることもありますが、その区分として広く共通的なものはないようです。
よく言われる違いとしては、米飯を一度洗ってぬめりを取り、サラッと仕上げたものが「雑炊」で、それ以外のものは「おじや」と言ったり、また味噌味のものが「おじや」で、それ以外のものは「雑炊」などと言ったりすることもあります。