立ち稽古
【読み方:たちげいこ、分類:演劇】
立ち稽古は、演劇の稽古において、実際に立って各自の動作や表情をつけながら練習することをいいます。これは、役者(俳優、女優)が脚本(台本)の各自の持ち場を互いに読み合い、台詞のやりとりをする「読み合わせ」の次に行われる稽古で、脚本の始めから終わりまで通して演じる「通し稽古」の前に行われます。(基本的には、台本を持たずに行う稽古であるため、予め台詞を覚えておく必要がある)
一般に立ち稽古は、動作や表情が加わった全般的なものを指す以外に、台本を片手に大まかな動きを追う「半立ち稽古」や、立ち位置や動きを大よそ決めていく「荒立ち」なども含めることがあり、その内容や流れは、劇団や演出家などによってそれぞれ違いがあります。
<本用語の使用例>
・立ち稽古が始まり、やってみたらすごくいい役で面白かった
・出演者全員が衣装を着て立ち稽古に臨み、台詞や動きを練習した
・本読みから立ち稽古に入って、人物像が少しずつ立体化していった