通し稽古
【読み方:とおしげいこ、分類:演劇】
通し稽古は、略して「通し(とおし)」とも呼ばれ、演劇やオペラ、バレエなどで、途中で中断することなく、本番通りに行う稽古のことをいいます。
一般に演劇においては、役者(俳優、女優)が脚本(台本)の各自の持ち場を互いに読み合い、台詞のやりとりをする「読み合わせ」、実際に立って各自の動作や表情をつけながら練習する「立ち稽古」などの後に行われる最終段階の稽古を指します(一幕やワンシーンずつなど、立ち稽古で細かに稽古を重ね、ある程度固まってくると行われるようになる)。また、本用語は、作品の最初から最後まで通して行う稽古だけでなく、「2幕の通し稽古」と言うように、幕ごとに区切って行われる稽古についても使われることがあります。
なお、本用語と似たようなものに「ゲネプロ」がありますが、これは全てを本番同様に行う稽古であるのに対して、通し稽古は単に最初から最後まで行う稽古のことを指します。
<本用語の使用例>
・初日公演前には、通し稽古と囲み取材が行われた
・キャストが衣装を身に着けての通し稽古が初めて行なわれた
・演出助手の合図ですぐさま、幕開きから通し稽古がスタートした