時差症候群/時差ボケ/ジェットシンドローム
【読み方:じさしょうこうぐん、分類:睡眠】
時差症候群(Jet lag syndrome)は、「非同期症候群」や「時差ボケ」、「ジェットラグ症候群(Jet lag syndrome)」、「ジェットシンドローム(Jet Syndrome)」とも呼ばれ、数時間以上の時差がある地域間を飛行機(ジェット機等の航空機)などで短時間で長距離移動した際に起こる、心身の不調状態をいいます。これは、時差のある渡航先(外国等)の生活時間と本来の生体リズムとの間にズレ(非同期)が生ずることにより起こるもので、その主な症状として、心身面の疲労・不調、集中力や判断力の低下、睡眠障害(夜間の不眠や昼間の眠気等)、胃腸障害、頭痛・不安・無力感などが挙げられます。
一般に時差症候群は、航空機によって、昼夜が逆になるような時差のある国に旅行(急速に東西方向に移動)した場合に起こりやすく、その程度は渡航先や個人によって結構差(違い)があります。なお、時差ボケから回復するには、時差1時間につき1日かかると言われており、また生活のリズムを速めるより遅らせる方が容易であるため、東回りより西回りの旅行の方が早く回復しやすいです。