憎まれっ子世に憚る
【読み方:にくまれっこよにはばかる、分類:諺】
憎まれっ子世に憚るは、「憎まれ子世にはばかる」や「憎まれっ子世にはびこる」とも言い、人から憎まれるような人間の方が、かえって世間(世の中)では威勢を振るうものだということを述べたものです。これは、「江戸いろはかるた」の一つで、文中の「憚る」の意味は、差し障りを覚えてためらうではなく、幅をきかせるや大きな顔をするとなっています。
なお、本諺と似たようなものとして、「悪まれ者世に憚る」や「憎まれ子頭堅し」、「雑草は早く伸びる」、「呪うに死なず」などもあります。