喉元過ぎれば熱さを忘れる

【読み方:のどもとすぎればあつさをわすれる、分類:諺】

喉元過ぎれば熱さを忘れるは、「江戸いろはかるた」の一つで、苦しい事も過ぎてしまえば忘れてしまうことや、苦しい時に受けた恩も楽になれば忘れてしまうことをいいます。これは、熱いものも飲みこんでしまえば、その熱さを忘れてしまうことから、それが転じて、苦しい経験も過ぎ去ってしまえば、その苦しさを忘れてしまうことや、苦しい時に助けてもらっても、楽になってしまえば、その恩義を忘れてしまうという「人間の性(さが)」を示唆しています。

なお、本用語と似たようなものとして、「病治りて医師忘る」や「雨晴れて笠を忘る」などもあります。