パルムドール
【読み方:ぱるむどーる、分類:賞】
パルムドール(Palme d'Or)は、カンヌ国際映画祭で最優秀作品に与えられる賞(最高賞)をいいます。これは、コンペティション部門に出品され、ノミネートされた20本前後の映画作品の中から選ばれるもので、映画祭事務局によって選出された著名な映画人や文化人からなる審査団が選出します(二本以上の作品が選ばれる年もあり)。その名称については、トロフィーの形にちなんだ「パルム・ドール(黄金のシュロ)」に由来するもので、一般に西洋では、シェロ(ヤシ科のナツメヤシ)は勝利・栄誉の象徴とされ、カンヌ市章にも使われています。
なお、カンヌ国際映画祭とは、フランス(南仏)の都市カンヌで毎年5月に開催される映画祭で、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ、世界三大映画祭の一つとなっています。
<日本映画のパルムドール>
・第07回(1954年):地獄門-衣笠貞之助監督
・第33回(1980年):影武者-黒澤明監督
・第36回(1983年):楢山節考-今村昌平監督
・第50回(1997年):うなぎ-今村昌平監督
<世界の有名な国際映画祭の最優秀作品賞>
・パルムドール・・・カンヌ国際映画祭
・ゴールデンベアー賞(金熊賞)・・・ベルリン国際映画祭
・金獅子賞・・・ヴェネツィア国際映画祭
・金豹賞・・・ロカルノ国際映画祭
・東京サクラグランプリ・・・東京国際映画祭