皇寿
【読み方:こうじゅ、分類:祝い歳】
皇寿は、賀寿(年祝)の一つで、「川寿(せんじゅ)」とも呼ばれ、数え年で111歳のこと、またその祝い(儀礼)をいいます。これは、本用語内の「皇」という漢字が「99を示す白(一を加えると百になるので九十九)」と「12を示す王(分解すると十と二で十二)」に分けられ、この二つを足すと「百十一(111)」になることに由来します。
また、賀寿とは、長寿の祝い(長生きの祝い、長老の祝い、老年の祝い)のことをいい、その年齢により、還暦(61歳)、古稀(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、半寿(81歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、百寿(100歳)、茶寿(108歳)、皇寿(111歳)、大還暦(121歳)といった名前が付けられています。なお、長寿の祝いには、お祝い色(基調色)が決まっていますが、百歳を超えた祝いには特に基調色がなく、皇寿には基調色がありません。
一般に皇寿は、長生きの一つの象徴となっており、「皇寿園」や「皇寿の郷」というように、老人福祉施設や高齢者介護施設などの名称にも用いられているほか、農産物や健康食品、お酒などの商品名にも用いられています。ちなみに、皇寿には、「天子(天帝に代わって国を治める人)の寿命」といった意味もあります。