綸言汗の如し
【読み方:りんげんあせのごとし、分類:故事】
綸言汗の如しは、「上方いろはかるた」や「尾張いろはかるた」の一つで、君主(天子)が一旦発した言葉は取り消したり訂正したりすることができないことをいいます。これは、中国の二十四史の一つで、前漢のことを記した歴史書の「漢書」において、「言号令如汗、汗出而不反者也(号令は汗の如し。汗は出でて反らざる者なり)」とあるのに基づくもので、出た汗が再び体内に戻らないように、君主の言は一度発せられたら取り消し難いことを意味します。
なお、本用語と似たようなものとして、「天子に戯言無し」などもあります。