ラム酒
【読み方:らむしゅ、分類:洋酒】
ラム酒(Rum)は、単に「ラム」とも呼ばれ、サトウキビを原料として作られるスピリッツ(蒸留酒)をいいます。これは、サトウキビの茎を搾り煮つめて結晶化させ、砂糖を分離した後の液(糖蜜)や搾り汁をそのまま水で薄めたものを用いるお酒で、どちらも既に糖分が含まれているため、糖化工程が不要となります。
また、糖蜜を原料にしたものは「アンデュストリエル・ラム(Industriel Rum:工業ラム)」と言うのに対して、搾り汁を直接使用するものは「アグリコール・ラム(Agricole Rum:農業ラム)」と言います。
一般にラム酒は、サトウキビの絞り汁、もしくはサトウキビの搾り汁から砂糖を取った後に残る糖蜜を原料として発酵・蒸留したアルコール度の強いお酒で、現在、サトウキビ栽培の盛んな世界各地で作られていますが、その中でも、特に西インド諸島の「ジャマイカラム」やガイアナの「デメラララム」が有名です。
なお、ラムの分類には、「風味による分類」と「色による分類」の二タイプがあります。
●風味による分類
・ライトラム:柔らかでデリケートな風味
・ミディアムラム:ライトラムとヘビーラムの中間的な風味
・ヘビーラム:香味も強く、コクがあり、最も風味が豊か
●色による分類
・ホワイトラム:淡色または無色のもの
・ゴールドラム:ホワイトとダークの中間的な色のもの
・ダークラム:濃褐色のもの