お汁粉(おしるこ)

【読み方:おしるこ、分類:和菓子】

お汁粉(おしるこ)は、小豆(あずき)を砂糖で甘く煮て、もしくは小豆餡(あずきあん)を水で伸ばし砂糖を加えて煮て、この中に餅や白玉などを入れた甘い食べ物をいいます。これは、古くから、正月の代表的な食べ物の一つで、鏡開きにおいて、各家庭で鏡餅を入れて作ることが多いです。

一般におしるこは、餡(あん)の違いによって、漉し餡(こしあん)を用いる「御前汁粉(ごぜんじるこ」、つぶし餡(つぶしあん)を用いる「田舎汁粉(いなかじるこ)」、粒餡(つぶあん)を用いる「善哉(ぜんざい)」の三つに区分されることが多いです。また、その呼び名は、地域によって異なる所もあります。

御膳汁粉:こし餡を用いるお汁粉
田舎汁粉:つぶし餡を用いるお汁粉
善哉:つぶ餡を用いるお汁粉

お汁粉(おしるこ)

現在、お汁粉(おしるこ)は、甘味店や茶店、和食店などの定番メニューの一つで、おしること共に、その甘味や口直しを際立たせるものとして、塩昆布や漬物など塩味の濃いものを添えて出すことも多いです。

ちなみに、おしるこは、本来、汁の中に実(粉)が入った汁物を指していたと言われます。

■関連:「おしるこ」と「ぜんざい」の違い