特定名称酒
【読み方:とくていめいしょうしゅ、分類:日本酒】
特定名称酒は、「特定名称の清酒」とも呼ばれ、吟醸酒、純米酒、本醸造酒のことをいいます。これらは、清酒の製法品質表示基準において、それぞれ所定の要件(使用原料、精米歩合、こうじ米使用割合、香味等の要件など)に該当するものについて、その名称を商品に表示することができます。
また、この特定名称は、原料や製造方法などの違いによって、さらに「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」「大吟醸酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「特別純米酒」「特別本醸造酒」の8種類に分類されます。
一般に特定名称酒は、清酒(日本酒)のランク付けや優劣を決めるものではなく、また日本酒では酒造技術が酒質に与える影響が大きいため、その善し悪しは利き酒や成分分析など総合的な評価により判断することが重要です。
なお、特定名称酒以外の日本酒のことを「普通酒(一般酒)」と言い、現在、普通種が日本酒全体の約70%超を占めているそうです。
●吟醸酒
精米歩合60%以下の米、米麹、水、醸造アルコールを原料として吟味して造った日本酒で、固有の香味及び色沢が良好なものをいう。
●純米酒
米、米麹、水を原料として造った日本酒で、香味及び色沢が良好なものをいう。
●本醸造酒
精米歩合70%以下の米、米麹、水、醸造アルコールを原料として造った日本酒で、香味及び色沢が良好なものをいう。
※精米歩合:白米のその玄米に対する重量の割合。