小鰭(コハダ)

【読み方:こはだ、分類:魚介類/寿司】

小鰭(コハダ)は、コノシロの成長途中での呼び名で、コノシロの10~14cm程度のものをいいます。また、コノシロ(Konosirus punctatus)とは、ニシン目ニシン科に分類される魚類で、主に内湾や河口の汽水域に群れで生息し、日本では、食用として漁獲されています(基本的には関東が本場)。

魚類の中で、コノシロは成長によって名前が変わる出世魚で、実態的には、シンコが4cm~6cm前後・10cm(教科書的には4~5cm)、小鰭が10cm~14cm(同7・8cm~10cm)、ナカズミは15cm前後(同12cm~13cm)、コノシロは17cm以上(同15cm以上)とのことで、地域によっては違う名前でも呼ばれています。

小鰭(コハダ)

一般に小鰭(コハダ)の調理法としては、酢締めにして食べるのが一番美味しく、生酢か甘酢に漬け込み、主に酢の物や寿司種にすることが多いです。また、江戸前寿司では、江戸時代に握りずしが誕生して以来の伝統的なネタであり、体表が柔らかくて光沢(銀色)があることから、代表的な光り物の一つとなっています。