つぶ貝
【読み方:つぶがい、分類:魚介類/寿司】
つぶ貝は、「ツブ(螺)」とも呼ばれ、軟体動物門腹足綱(巻貝)のうち、食用にされる一部の貝類の通称をいいます。これは、特定の巻貝の種類を指すわけではなく、通常、エゾバイ科のエゾボラ属及びエゾバイ属の肉食性の巻貝を総称したもの(中型-大型の寒流系の種)を指します。
一般に「つぶ貝」は、食用面においては、アワビやサザエの肉と比べて、ずっと柔らかいものの適度な歯応えがあり、またほのかな旨みと甘みがあるやや淡白な味のものが多く、様々な料理に使うことができます。具体的には、串焼きや付け焼き、塩茹でや和え物、刺身や寿司などが挙げられます。
ちなみに、回転寿司などで出されるものは、冷凍の剥き身で、輸入されたヨーロッパエゾバイなどが多いそうです。
なお、貝類は食あたりが多く、つぶ貝でエゾバイ科のものについては、唾液腺に神経性の自然毒(テトラミン)を含むため、唾液腺をしっかりと除かないまま食べると、時として食中毒を引き起こすことがあるので注意が必要です。