単式蒸留焼酎/焼酎乙類

【読み方:たんしきじょうりゅうしょうちゅう、分類:焼酎

単式蒸留焼酎は、旧称では「焼酎乙類」と呼ばれ、米や麦、いも、そば、黒糖などの自然の産物を原料とし、単式蒸留器で蒸留して造る焼酎をいいます。これは、日本の酒税法では、単式蒸留機で蒸留したもので、かつアルコール分45度以下のもので、ウイスキーやブランデー、ウォッカ、ラム、ジンなどに該当しないものとしています。また、本分類の焼酎で所定の要件を満たしたものは、「本格焼酎」とも呼ばれます。

単式蒸留焼酎

一般に単式蒸留焼酎は、同じ原料を使っても、産地、麹や酵母の種類、蒸留方法や貯蔵熟成方法などの違いによって、独自の風味や芳香を造り出せるのが特徴となっています。また、原料本来の風味や旨み成分が生きているため、ストレート水割りお湯割りオン・ザ・ロックなどで、焼酎本来の味わいをじっくりと楽しむことができます。

ちなみに、昔から九州などで造られている焼酎や沖縄の泡盛は全て単式蒸溜焼酎で、また本場の南九州地方では、お湯割りで飲まれることが多いそうです。(お湯割りは、酒杯に先に湯を入れ、後から焼酎を静かに加えて作るのがポイント)