焙茶(ほうじ茶)
【読み方:ほうじちゃ、分類:日本茶】
ほうじ茶は、「焙茶(焙じ茶)」とも表記され、日本の緑茶の一種で、茶葉を焙じて飲用に供するものをいいます。これは、番茶や緑茶、茎茶などを強火で炒って(焙煎して)、独特の香ばしさを引き出したお茶であり、主な特徴として、苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりとしています。
現在、日本茶業中央会の定める緑茶の表示基準では、「煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの」と定義されており、緑茶の一分類となっています。ちなみに、今日の製法は、1920年代に京都において確立されたと言われています。
一般に焙茶(ほうじ茶)は、焙じることによって、渋味が少なくなるため、香ばしさとすっきりとした軽い味わいが楽しめます。また、カフェインやタンニンが少なくなるため、子どもやお年寄り、病人にも適した体に優しいお茶ともいえます。
なお、家庭で茶葉を焙ずるには、「焙烙(ほうろく)」という磁器が用いられることが多いです。