レム睡眠/逆説睡眠/夢見睡眠
【読み方:れむすいみん、分類:睡眠】
レム睡眠(Rapid eye movement sleep)は、「逆説睡眠」や「夢見睡眠」とも呼ばれ、睡眠段階の一つで、急速眼球運動(REM:Rapid eye movement)と骨格筋活動の低下を特徴とする睡眠をいいます。これは、睡眠脳波から判別されるもので、身体は眠っている一方で、脳が活動(覚醒)している状態であり、具体的には、骨格筋が弛緩状態にあり、急速眼球運動の他は身体がほとんど動かないものの、脳波はシータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示します。また、夢を見るのはレム睡眠中であることが多く、この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多いです(ノンレム睡眠中の夢の内容はほとんど記憶されない)。
一般に人の睡眠段階は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠(1~4)」の二つに分けられ、この中でレム睡眠は、筋肉の緊張や反射活動が強く抑えられているため、体の睡眠と考えられています。通常、夜間睡眠では、深いノンレム睡眠を経過した後にレム睡眠が出現し、またノンレム-レム睡眠の周期は約90分で、朝方になるに従ってレム睡眠の持続が長くなり、一晩の睡眠全体では約20~25%を占めるのが普通とのことです。