一粒万倍日
【読み方:いちりゅうまんばいび、分類:暦注/選日】
一粒万倍日は、選日の一つで、単に「万倍日」とも言い、何事を始めるにも良い日とされます。これは、一粒のモミが万倍にも実る稲穂になるという意味から「めでたい日」であり、何事を始めるのにも良い日と言われます。
一般に一粒万倍日は、仕事始め、開店、種まき、出金などは吉とされますが、一方で借金をしたり物を借りたりすることは苦労の種が万倍になることから凶とされます。また、本選日の日数が多いため、他の暦注と重なることがあり、その場合は、吉日と重なったら効果が倍増し、凶日と重なったら効果が半減すると言われています。
なお、選日とは、「雑注」とも言い、暦注の中で、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外のものの総称をいい、古来から、その日の吉凶を判断する(占う)ための特殊な性格の日柄となっています。
<選日の種類>
・八専
・十方闇(十方暮)
・不成就日/不成日(不浄日)
・天一天上
・三隣亡
・三伏
・一粒万倍日
・犯土-大犯土(大土)、小犯土(小土)