十方闇(十方暮)
【読み方:じっぽうぐれ、分類:暦注/選日】
十方闇(十方暮)は、選日の一つで、六十干支で甲申(きのえさる)の日(21番目)から癸巳(みずのとみ)の日(30番目)までの10日間のことをいいます。これは、その10日間において、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになったものです。ちなみに、十方闇の「十方」とは天地と八方向のことをいいます。
一般に十方闇は、その期間中は十方の気がふさがっていて、何の相談事もうまくいかず「労多くして功の少ない日」とされ、そこから事を起こしても失敗や損失を招く恐れがある日(凶日)とされています。
なお、選日とは、「雑注」とも言い、暦注の中で、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外のものの総称をいい、古来から、その日の吉凶を判断する(占う)ための特殊な性格の日柄となっています。
<選日の種類>
・八専
・十方闇(十方暮)
・不成就日/不成日(不浄日)
・天一天上
・三隣亡
・三伏
・一粒万倍日
・犯土-大犯土(大土)、小犯土(小土)