三伏
【読み方:さんぷく、分類:暦注/選日】
三伏は、陰陽五行説に基づく選日の一つで、初伏(しょふく)・中伏(ちゅうふく)・末伏(まっぷく)の総称をいいます。これには、いろいろな選日法がありますが、一般的なものとして、5月中(夏至)後の第3回目の庚(かのえ)の日を「初伏」、第4回目の庚の日を「中伏」、7月節(立秋)後の第1日目の庚の日を「末伏」とするものが挙げられます。
一般に夏は、火性が最も盛んなため、庚の金気も伏せられることから凶とされており、中でも三伏は酷暑期で大凶とされます。そのため、この日は、種まき、旅行、結婚、その他和合などには用いない方が良いとされています。
なお、選日とは、「雑注」とも言い、暦注の中で、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・暦注下段以外のものの総称をいい、古来から、その日の吉凶を判断する(占う)ための特殊な性格の日柄となっています。
<選日の種類>
・八専
・十方闇(十方暮)
・不成就日/不成日(不浄日)
・天一天上
・三隣亡
・三伏
・一粒万倍日
・犯土-大犯土(大土)、小犯土(小土)