丙午(ひのえうま)

【読み方:ひのえうま/へいご、分類:六十干支

丙午は、六十干支(干支)の組み合わせの第43番目をいいます。これは、前(42)は「乙巳(きのとみ)」、次(44)は「丁未(ひのとひつじ)」となっており、陰陽五行では、十干の丙は「陽の火」、十二支の午は「陽の火」で、同じ気が重なるとその気は盛んになる結果、良い場合には益々良く、悪い場合には益々悪くなる「比和」となっています。また、西暦年を60で割って46余る年が丙午の年となり、18世紀以降の該当年は、1726年、1786年、1846年、1906年、1966年、2026年、2086年、2146年となっています。

一般に丙午の年は、火災が多く、この年に生まれた女性は気が強く、夫を殺す(夫の命を縮める)という迷信があります。その由来は、江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心から放火未遂事件を起こし、火あぶりにされたと言われる「八百屋お七」が、1666年の丙午生まれとされたことによるもので、それが女性の結婚に関する迷信に変化して広まったとされています。また、この迷信が結婚や子作りなどにも影響したからか、過去から現在に至るまで、統計的にも丙午の年には出産数が少なくなっています。

ちなみに、占いの四柱推命で注意を要するのは、「丙午年生まれ」ではなく「丙午日生まれ」であり、「戊午日生まれ」や「壬子日生まれ」と共に十二運が最強の帝旺、宿命星日刃がつき、男女とも異常なまでに強い性格となり、結婚相手との間に支障をきたしやすいとされています。

<六十干支とは>

十干)と十二支)を組み合わせて作った60を周期とする数詞をいい、年・月・日・時刻、方位、角度、事柄の順序などを表すのに用いられている。

<六十干支の種類>

01.甲子、02.乙丑、03.丙寅、04.丁卯、05.戊辰
06.己巳、07.庚午、08.辛未、09.壬申、10.癸酉
11.甲戌、12.乙亥、13.丙子、14.丁丑、15.戊寅
16.己卯、17.庚辰、18.辛巳、19.壬午、20.癸未
21.甲申、22.乙酉、23.丙戌、24.丁亥、25.戊子
26.己丑、27.庚寅、28.辛卯、29.壬辰、30.癸巳
31.甲午、32.乙未、33.丙申、34.丁酉、35.戊戌
36.己亥、37.庚子、38.辛丑、39.壬寅、40.癸卯
41.甲辰、42.乙巳、43.丙午、44.丁未、45.戊申
46.己酉、47.庚戌、48.辛亥、49.壬子、50.癸丑
51.甲寅、52.乙卯、53.丙辰、54.丁巳、55.戊午
56.己未、57.庚申、58.辛酉、59.壬戌、60.癸亥