ジャパニーズ・ウイスキー
【読み方:じゃぱにーずういすきー、分類:ウイスキー】
ジャパニーズ・ウイスキー(Japanese whisky)は、日本で作られるウイスキーの総称をいいます。これは、日本の酒税法上の定義を満たすもので、かつ日本国内で生産されたものを指し、その種類には、大麦麦芽を原料とした「モルトウイスキー」、大麦麦芽と小麦・トウモロコシなどの穀類を原料とした「グレーンウイスキー」、複数のモルトの原酒とグレーンの原酒をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」があります。
世界の酒造史において、ジャパニーズ・ウイスキーは、1923年にサントリー創業者の鳥井信治郎氏が京都郊外の山崎の地に国内初のウイスキー蒸溜所建設に着手したことに始まり、その後、各メーカーが長い年月をかけて原酒の改良とブレンドを重ね、今日では、スコッチ・ウイスキー、アイリッシュ・ウイスキー、アメリカン・ウイスキー、カナディアン・ウイスキーと共に、世界五大ウイスキーの一つとなり、世界に認められるまでになりました。
一般にジャパニーズ・ウイスキーは、スコッチ・ウイスキーと似たタイプですが、日本特有の優美さや繊細さ、上品さを併せ持ち、ピートによるスモーキーフレーバー・熟成香・味わいともにソフトなものとなっています。また、国内の蒸溜所の数は多くありませんが、規模は大きく、各メーカーが多様なタイプの原酒を製造しており、商品の供給までを一貫して行っています。
現在、代表的な銘柄として、「山崎」「白州」「響」「サントリーオールド」「サントリー角瓶」「サントリーオールド」「竹鶴」「余市」「スーパーニッカ」「ブラックニッカ」などがあります。
<日本の酒税法のウイスキーの定義>
イ.発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が95度未満のものに限る)
ロ.発芽させた穀類及び水によって穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が95度未満のものに限る)
ハ.イ又はロに掲げる酒類にアルコール、スピリッツ、香味料、色素又は水を加えたもの(イ又はロに掲げる酒類のアルコール分の総量がアルコール、スピリッツ又は香味料を加えた後の酒類のアルコール分の総量の百分の十以上のものに限る)