丼物
【読み方:どんぶりもの、分類:丼物】
丼物は、丼(どんぶり)に御飯を入れ、その上に具材を載せた料理の総称をいいます。これには、カツ丼や天丼、親子丼、玉子丼、牛丼、カレー丼、鰻丼、穴子丼、海鮮丼、中華丼、麻婆丼など様々な種類があり、日常生活において、忙しい時に素早く食べられる便利な形態ですが、実は日本食の中では、それほど古い歴史を持っていません。
というのは、日本食は、長い間、主食である御飯とおかずが別々に配膳され、それを一口ずつ口に運ぶという様式を基本としていたためです。
実際、今日にある丼物については、鰻丼が19世紀初めに、深川丼が江戸時代末期に登場したと言われています。その後、明治時代になって、牛丼や開化丼、親子丼が登場し、また大正時代になって、カツ丼が登場しました。
そして、今日では、創作も自由で、様々な具材を使った、バラエティ豊かな丼物が食べられるようになっています。